・七夕まつり50周年に寄せて ねじめ正一
「 高円寺から阿佐谷パールセンターに引っ越してきたのは昭和四十七年である。
引っ越してきたばかりのときはこの阿佐谷パールセンターでやっていけるだろうかという不安でいっぱいであったが、
その不安な気持を救ってくれたのが阿佐谷七夕まつりであった。
高円寺で乾物屋をやっていたころから、夏になると、阿佐谷七夕まつりを親子でしょっちゅう見にきた。
あの人の多さ、飾り付けの面白さは独特で、ぎゅうぎゅうの人混みをかきわけて前に進むのが一苦労で
あったのを思い出す。飾り付けを首が痛くなるほど見て、アイスキャンディをなめながら馬橋を抜けて
高円寺に帰っていった。高円寺の人間にとっても阿佐谷七夕まつりは親しみのある一大イベントであった。・・・」
阿佐谷七夕まつり 50周年特別記念誌より抜粋
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